LEDの演色性:CRI・Ra・R9の読み方
店舗、美術館、作業場では、対象物と空間に必要な照明にデータを結び付けます。そのためにRaの基本的な計算、R9などの試験色、比較条件を確認します。Raは目の保護や快適性を証明せず、すべての色を表すものでもありません。各指標は色の特性の一部を示すため、同じ白色に見える光でも、同じ物の見え方が変わることがあります。
LED照明を購入するとき、演色性をどう選ぶか
計画では、基準光に対する忠実さと、実現したい色の効果を分けて考えます。どちらの目的も、単独の数値ですべてを説明することはできません。
色の忠実性
重要な色については、それを表す指標も確認します。Raが高いと計算に使う試験色の平均的なずれは小さくなりますが、どの対象物でも同じ忠実性を保証するわけではありません。
表はRa値を理解する目安です。各区分をあらゆる店舗、オフィス、美術館の最低条件とは扱わず、現行の適用要件と案件固有の基準を別途確認してください。
| Ra値の目安 | 読み取り方 |
|---|---|
| 90–100 | 八つの試験色で平均的な忠実性が高い。案件で重要な色も別途確認する。 |
| 80–89 | 作業上の必要性と適用要件を照合する。 |
| 60–79 | 色を見分ける作業を特に慎重に評価する。 |
| 60未満 | 忠実な色の識別が必要な用途には不足する場合がある。 |
比較対象として、次の照明も確認できます: 屋外公共照明。
求める色の効果
陳列照明を選ぶ場合は、どの色をどう見せたいかを決め、提案の光の下で商品を観察します。該当する試験色を確認し、その目的と総合的なRa指標を混同しません。
赤がよく見えることを、食品の鮮度や品質の証明とは考えないでください。販売空間ではR9が色の見せ方を説明する助けになりますが、照明による外観と商品の性質を混同させないことが重要です。
スタジオなど人物を見る空間では、撮影システムと肌の色を合わせて評価します。R15は計算方法が明確なら情報になりますが、それだけで撮影への適性を証明するものではありません。
CRIとRaの違い
CRIとは
同じ試験色を評価対象の光と指定された基準光の下で比較すると、CRIを理解しやすくなります。CRIは演色評価数を意味し、色の違いを示しますが、空間の見え方すべてを表すものではありません。
画像では、同じ鉢植えを同じ色温度、異なる演色評価数の光で照らした例を比較できます。

画像の説明と記載内容
- 演色性の比較例:CRI40は低い、CRI60は一般的、CRI80は良好、CRI90+は高いという図中の区分。
画像は見え方が変わる例として使い、そこから指標を測定しないでください。基準光や撮影条件が分からなければ、唯一の「本当の色」を特定することもできません。
演色性を比較するときは、対象光源とその色温度に適した基準光の間で試験色がどう変わるかを見ます。基準は必ずしも太陽光ではありません。この方法は条件を定めた比較を提供し、知覚のすべてを説明するものではありません。
CRIの結果は条件と計算方法を合わせて読みます。従来の方法では、評価する光と基準光の下での試験色の違いを数値化します。
値が100でも、発光効率、スペクトル、色温度、観察条件の評価は必要です。この数値は方式内で基準に一致することを意味し、どの用途でも最良の照明を得たという意味ではありません。
R15を含む図では、追加された試験色と、従来のCIE方式を構成する14色を区別します。他の慣行や方法で追加色を使っても、元の構成が15色になるわけではありません。
- 従来のRaはR1–R8の平均で求めます。
- R9–R14は他の試験色に関する特殊演色評価数で、R9は飽和した赤色を表します。
- 図によってはR15が追加されています。メーカー間で比較する前に、使用した方式を特定してください。
図はR1-R15の15色をまとめたものです。追加色は、従来のCIEの14色には含まれません。

照明におけるRaとは
厳しい要件のある案件では、正確な型番について追加指標、計算方法、データを求めます。CRIが80を超えることを目の保護と結び付けたり、R9を全般的な快適性と結び付けたりしません。後者は飽和した赤を表し、その色が重要な場合に個別に確認します。Raは従来の最初の八つの試験色の指標だけを平均するため、高い値でも平均に含まれない色では結果が異なる場合があります。
屋内外の演色性をどう評価するか
関連する照明の例として、 ダウンライトやLEDパネルライトを確認します。どの屋内空間でもRaが90を超えることを一律に求めず、作業と適用基準から色の目標を定めます。通路の移動、布地の選択、仕上げの検査では必要性が異なります。
同じ色温度で、必要な有効照明を満たす同等の器具を比較します。一部のLED系列では色の改善に伴って発光効率が下がる場合がありますが、すべての光源に一定の低下率を適用しません。
屋外壁面照明のCRI

樹木照明

壁や植栽の画像は外観を示すもので、測定した光束を示すものではありません。露出設定や配光も影響するため、明るさの違いをすべてCRIだけに帰すことはできません。
景観・建築照明では効率とともに、周囲の光、素材、観察距離を検討します。どの屋外でも低い演色性で問題ないとは判断しません。
解説記事の 景観照明 を参照し、用途を踏まえて選びます。屋外の例にあるRa 70は共通の義務値ではありません。見分けるべき人、素材、対象物に応じて目標を定め、効率と漏れ光の抑制も考慮します。
| 光源 | 白熱灯・ハロゲンランプ | キセノンランプ | 蛍光ランプ | LED照明 | メタルハライドランプ | 高圧水銀ランプ | 高圧ナトリウムランプ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 演色評価数 | 95-100 | 95-98 | 51-90 | 70-95 | 60-95 | 22-50 | 20-30 |
異なる光源の色を比較するために目安の範囲を使う前に、各型番を確認します。
光源を比較するときはスペクトルを参照すると、発光特性の違いを理解しやすくなります。

画像の説明と記載内容
- 昼光、ハロゲン、白熱、蛍光、寒色系白色LED、暖色系白色LEDのスペクトル比較。
- 軸:強度と波長(nm)。
スペクトルから、太陽光以外の光源が目を傷めると結論付けないでください。ちらつき、まぶしさ、照度も他の特性や設置条件に依存するため、スペクトルだけでは分かりません。一方、色の再現の違いを説明する助けにはなります。
比較を読み取るときの注意点
技術の種類だけで良い・有害と分けず、予定用途に何を提供できるかで評価します。高い色の忠実性と引き換えに保守、調光、消費電力の制限がある場合も、それらを改善しながら必要な色を保つ選択肢もあります。
空間を代表するサンプルを用意する
布地、仕上げ、包装、作品など、案件で重要な素材を集めます。比較できる条件で候補の光を当て、意味のある違いを記録してください。代表的なサンプルを選ぶ方が、無作為に選んだ物より判断の背景を明確にできます。
交換時の色違いを避ける
設置機器の型番と色温度を、公表された色のデータとともに保存します。交換品を承認する前に、使用を続ける器具と比較してください。Ra値が同じでも、すべての色が同じに見えるとは限りません。
確認可能なデータに基づいて物と空間を意図どおりに見せ、販売用の数値に医療的な効果を結び付けません。交換時も型番の基準を維持し、エリア間の違いを抑えます。実使用に近い条件で仕上げ、素材、肌のサンプルを確認し、選んだ色温度のデータを求め、必要に応じてRa以外の指標も加えます。色、配光、制御、照明条件を一つの仕様にまとめます。
